後遺障害等級認定の3要件

骨格

後遺障害等級認定の要件

むち打ち症を例に、後遺障害等級認定の要件、ポイントについて解説します。

むち打ち症における、後遺障害認定

むち打ち症は、追突の際の衝撃で、頚部が強く振られたことで、頚部・肩甲部・上肢等に痛みや痺れをもたらすものです。診断では、頚部捻挫、頚部挫傷、外傷性頚部症候群などの診断名が付けられます。症状として、頭痛・吐気・めまい・耳鳴り等が生じることもあります。 

むち打ち症の場合、後遺障害等級は、以下の等級が認定されるのが一般的です。

  • 12級13号:「局部に頑固な神経症状を残すもの」
  • 14級9号:「局部に神経症状を残すもの」
  • 非該当:後遺障害とは認められないもの

自賠責保険では、非該当では、後遺障害による損害賠償は、認められず、14級では、75万円、12級では、224万円が認められます。

交通事故後の治療が、長い期間に及び、痛みなどの症状が残ってしまっている被害者にとっては、「非該当」であるか、「14級」であるかは、大きな違いです。

以下、非該当となる場合を示し、後遺障害認定の要件を説明します。

後障害等級認定が非該当とされる場合

以下の様な態様が認められる場合には、「非該当」とされる可能性が高くなります。

事故の態様が軽微である

極めて低速で追突をされたなど、事故の態様が軽微な場合、後遺症が発症していても、非該当とされる場合があります。

被害者自身で、車両を修理する前に、傷や凹みなど、車両に残る自己の痕跡をしっかり撮影しておき、証拠を残しておくことが重要です。

通院の実績が乏しい

交通事故の直後から症状固定時まで、整形外科などの医療機関の治療を継続して受けることが必要となります。

仕事や学業の都合で、整形外科医の診療時間に受診できない場合には、接骨院へ並行して通院することで、通院の実績とすることも出来ます。ただし、整骨院の併用通院は、整形外科医と損害保険会社の同意を得ておく必要があります。

整骨院の通院のみで医師の治療を受けていなかったりすると、非該当となることがあります。

交通事故で受傷した後、しばらくして症状が重くなることもありますが、すぐに医師の治療を受けましょう。

症状にもよりますが、少なくとも3ヶ月~6ヶ月程度は、整形外科へ通院しましょう。1年以上の通院が必要となることもあるかもしれません。

後遺障害等級認定の申請は、事故から6ヶ月経過した後に申請することが一般的です。

交通事故で受傷した後、1ヶ月程、全く通院しなかったり、通院の中断があると、非該当となることがあります。

また、2週間に1回程度の通院であったりする場合と、非該当となることがあります。

最低でも週に1回、出来れば週2回位上の整形外科医への通院をお勧めします。

症状に一貫性・連続性がない

交通事故での傷の直後から、症状固定まで、症状が一貫して、連続していることが必須です。

カルテの記載上、事故後の当初は、訴えていなかった症状を、事故後3ヶ月後から訴えたと記載されている場合、一貫性、連続性がないと、非該当となることがあります。

カルテに記載がない症状は、ないものとみなされます。交通事故の直後に痛み、痺れ、関節の動かしにくさなど、すべてを医師に話して、カルテへの記載を求めることが必要です。

頚や腰の可動域に問題があると感じた場合、早めに一度、可動域の測定を求め、カルテへの記載を求めましょう。後に、後遺障害診断書を書いてもらう際の貴重な資料となります。

いったん痛みが消え、回復したと言った症状が、1ヶ月後に再度痛みがぶり返したと訴えたような場合、一貫性、連続性がないと、非該当となることがあります。

症状に重篤性・常時性がない

後遺障害は、症状固定後に残ってしまった症状が、重い場合に認められます。

「コリ」、「違和感」、「だるさ」、「張り」といった症状では、非該当とされる可能性が高いです。

整形外科医の先生に、症状を伝える時には、はっきりと「痛い」、「しびれる」と症状を伝えましょう。曖昧な表現では、後遺症と認識してもらえない可能性もあります。

痛み、痺れなどの症状は、日によって症状の状況が変化することもあります。しかし、後遺障害は常に持続している症状を指しますので、「雨の日は痛む」、「寒い時は痛む」、「仕事後は痛い」、「長い時間歩くと痛い」といった、ある条件で発症する症状の場合は、一貫性、連続性がないと、非該当とされる可能性が高いです。

診察の日に、たまたま痛みがなくっても、軽率に「治った」、「調子がいい」などとは、あまり言わない方が良い場合もあります。

後障害等級認定の要件

後遺障害等級認定を受けるためには、以下の3つの要件が必要です。

  1. 自覚症状がある
  2. 自覚症状を裏付ける画像所見がある
  3. 自覚症状を裏付ける神経学的所見がある

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